アキレス腱診断 |
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アキレス腱診断で最悪のシナリオが[2009/7/11 ゲンログ]『そろそろいこうかぁ』 『たのむね〜』 立ち上がるとき、左足だけなので、違うところに力が入る。足首がぶらぶらとしているので、ちょっと具合が悪い。と思いつつ、車の後部座席に乗り込んで、さー出発。いつも運転席なので、ちょっと居心地が良くない。当たり前だけど、ハンドルが無い。つかまれるのは、頭の上の取っ手だけ。「両手でつかまっとこ」。 10分もすると整形外科に到着した。結構来ている。車を置くスペースはわずかだった。『あっ あそこ空いてるんじゃない』 『分かってますって』 『あ、そう』 カー様が、カツカツッと歩いていって、折りたたみ式車椅子を持ってきてくれて、載せてくれた。初めてのってみた。なかなか気持ちいいですね。受付で保険証を渡すと、『今日はどうなさいましたか』 ときれいな受付嬢が聞いてくれた。「ふくらはぎが」と答えようとしたら、『これに記入くださいね』と間髪入れずに下敷きつきの症状記入書と鉛筆を渡してくれたので、すごすごと空いているところへ移動して、「記入、記入っと。 えーとぉっと」 「えーと、ふくらはぎが痛い スポーツをしていた時 アレルギーはなし 常用の薬もなしっと 妊婦は関係なし」と。記入完了。カー様は、さっきのおねえさんに渡して、待合椅子の横においらを付けて、自分も座った。雑誌があったので『なにか持ってきて』とたのみ「ゴルフ」とかなんかの雑誌を持ってきてくれた。おいらが『ゴルフをやらないのを知ってるか』というと『無駄だからね〜』だって。『わかっている こいつ』。雑誌にはゴルフボールごとの性能がびっしり特集で乗っていた。「こんなに種類があるの」「みんな、どうやってえらんでんだろぅか」と要らぬ心配をしつつ。 10分くらい待ったところで名前を呼ばれた。『結構早かったね』とカー様とにっこり。ドアに入ると、だれもいなかった。2分くらいしたら先生が隣からスッと入ってきて、『ど〜うしましたか〜』 「明るい先生だ」「スポーツマンかなぁ?」 『サッカーやってて、かかとがくぼみに着いたと思ったら、パンだかコンだか、ホールがあたったときみたいな感じがして、その後動けなくなりました』『あーそーですか』 『肉離れかなんかですかねぇ』 『これからショクシン(触診)しますので、まだ分かりませんが』 『痛いですか』 『いえ、今はそんなに痛くないんです』 『ちょっと触らせてください』 ちょっとひざの後ろのふくらはぎをつかんで、『これはどうですか』 『もう少し下のほうが痛いです』 『ここら辺ですか』 と中間あたりをムギュッとつかむ。『ちょっと痛いです』 『ん〜?』 『なんですか?』 『ア゛ー』アキレス腱のところを人差し指でスーとなぞって、もう一度、ふくらはぎをギューとつかんで。『見ていてください』ちょっと足を高めに上げて、ふくらはぎをギューッと。「なんども痛いってーのに」『ほら、つかんだときに足先が下に下がってこないでしょ』『はい』『アキレス腱は、ふくらはぎを収縮させると縮むので、足先が下がるんですよ。こうやって蹴って進むんですよね』『はあ』 とても嫌な予感(汗)「早く判決を・・・」「いやちょっと待って・・・」 左足のふくらはぎを同じようにつかむと、足先が動いた。「へぇ〜、面白いね」 カー様を見ると、カー様も「へぇ〜」って感じでうなづいている。 『アキレス腱断裂ですね。間違いないです』 『本当ですか?』 「薄々感じていたんだけれど、やっちゃったかぁ」 「シップ薬など関係ないじゃない」 『さわってごらんなさい』 左を触ると、ピンと張ったアキレス腱が硬かった。右を触ると、「ぶよっ」て感じで張りがまったく無い。「疑いの余地がない」静かに触ると、切れているところに窪みができているのがわかった。つぶやくように『ここかぁ』 『そーそこです』 『どうしますか』 「どー」 『自然治癒の方法と、腱を縫合する手術がありますよ』 『手術のほうがいいんじゃないですか。スポーツも今後もやるつもりですよね』。結構なスポーツマンと勘違いされたらしい。「ほっほー」。カー様が『この人、今回が久しぶりの運動で〜、普段はそんなにはしないんですよ』 「おいらが言うってのに、子供じゃああるまいし」。すかさず『滅多にやらないんですよね』 「おんなじこと言ってるよ 意味ない ハハッ」 『あっそうなんですか てっきり −ん』『じゃあ自然治癒にしましょうか』 「ちょっとあっさりしすぎでは?」 『手術より時間がかかるのと、もしかしたらサイダンレツ・・・』、「サイダンレツ(再断裂)ってするの? いやだなぁ」、『・・・(再断裂)の可能性が手術をしたのより高いということぐらいでしょうか』。「ことぐらいって、大変な違いだと思いますが」「決めた!」 『やっぱり私は、手術をお勧めですけどね』『再断裂の可能性があるのなら手術にします。そうします』 先生の自信たっぷりのアドバイスを聞いたら、あまり迷わず、先のことなど考えずに決めちゃいました。『そーですよね。その方がいいと思いますよ』 「アドバイスを聞いたので、うれしそう」に感じた。『じゃあ紹介状書きますから、ちょっと待っていてくださいね』 『それと、松葉杖のサイズを調整してもらってくださいね』 「そーか、ここで手術するんじゃないんだ」 『はい』と応えて待合室へ行こうと動きだそうとしたところ、思い出したように、先生が、『手術するとギブスしてくれるけど、今不安定で気分悪いでしょ。ちょっと固定しときますよ』 と言ってくれ、ひざからつま先までの長さを測って、看護師さんに 『なんとか』 と指示。看護師さん2人が幅20センチ、長さ50センチほどのタオル状のものを水で濡らした後、ぎゅっと絞って、ベテランっぽい看護師さんが先生に 『はいできました』と、それを渡す。先生はおいらの足先をたらした状態でそれをあて、しばらく両手であっちこっち足のカーブに沿ってなでているうちに、だんだんとタオルが暑くなってきた。肌に当たっているタオルの感触が硬いものにかわってきた。どうも固まってきているもよう。 1〜2分くらいたったかな。幅広の包帯を取り出し手早く巻いてくれた。さっきのタオルを触ると硬くなっている。「これはすごいなぁ、今はこんなふうになってるんだ」昔を知らないながらも、ものは進んでいるのを直感的に感じた次第です。石膏を塗りたくるのをイメージしていただけに、タオル一本がすぐ固まったのにはびっくりした。 固定されてみると、ふらついたときに足先が揺れて「ズキッ」とくるのが無くなり、動きに安心感がもてるようになった。「さすが先生! よくわかってらっしゃる」 処置が終わって待合室に出ると、すぐにかわいい看護師さんが来て、松葉杖の調整。アルミ製でとても軽量。脇が当たる部分と手を持つ部分にジーパン生地のあて布を装着しながら、『脇に三本の指が入るくらいの高さがちょうどいいんですよ』 『はい』 『脇にはとっても大事なリンパ腺が通っているので、それを圧迫してはいけないんです、普段もそうですよ、気をつけてくださいね』 『はい』 「かわいいなぁ、この看護師さん」。カー様がおいらの顔を見てる感じが。「鼻の下、鼻の下。だいじょうび」 『ここを押して、足を伸ばしたり縮めたりできます』 二段 カチカチッ とボタンで調整したら、『はいどうぞ』って。『ありがとね』となぜか子供に礼をいう老人の感じで言ってました。「もうじいじ?」「いやいや、まだまだ〜」
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